県振連について

先の第55回通常総会で、再び会長に就任いたしました。役員改選は二年に一度行われますので、今後、二年間健康に留意しながら任務を果たしていきたいと存じます。会員の皆様のご協力を賜りますように宜しくお願い致します

現在、振興組合連合会には、18組合が加入しています。残念ながら振興組合の組織であるなかで、2組合が活性化協議会の傘下にあり、1振興組合は、休眠状態です。5年前に、商店街活性化協議会という法人化していない商店街組織をつくり、現在、16の商店街(含、二振興組合)が傘下に入りました。振興組合も任意の組合も差別なく活動の援助をしています。今後、県からの助成金が、私どもの事務所を通して認可・支給されていきますので、活性化協議に加入する商店街は増えるものと思っています。そして、顕著なのは、活性化協議会に加入してくる新たな商店街のリーダーの方々の積極的な姿勢に、その地域の活性化を生み出していることに感心しています。

冒頭に55回目の総会と書きましたが、連合会ができて55年目です。昭和46年に連合会が生まれました。日本全体が経済成長時代で、県庁所在地の商店街はもとより、地方の商店街も大変賑わいがあった時代です。祖母は八代出身、母の姉は八代の商家に嫁いだ関係から、小学生の夏休みは八代に行くのが恒例でした。その度に、本町に行き、大変な賑わいの中を歩いた覚えがあります。連合会が組織された頃は、そのように各地商店街は賑わっていました。その時に施行されました各商店街からの賦課金は、一律月2万円でしたが、各商店街から当然の如く支払われていました。それから半世紀、様相は大きく変わりました。熊本市の中心商店街は、おかげさまで賑わいを保っていますが、地域の商店街は衰退してきています。この状態を見れば、賦課金が同一なのは、おかしいと、段階を作っての賦課金としました。それは、連合会離脱を防ぐことと同時に、困っている商店街と共に運営していくのが連合会のあるべき姿だと思うからです。

個々の消費行動は、大きく変わりました。都市を囲むように大型ショッピングセンターができ、街中にはいたる所にコンビニがあります。テレビショッピングも盛んです。インターネットで買物が気軽にできるようになりました。美味しい食事は、店に行かなければ食べられませんが、物は、出かけなくても買える時代となりました。各家庭は、物が溢れ、余計な買物は控えるようになったと思っています。

各商店は、時代の急流に竿を刺しながら乗り切って行かなければ、その集合体の商店街は消滅の危機を迎えることになると思います。人口減少も叫ばれています。商店街振興組合連合会が生まれた先代の方々からは想像もつかない時代へと向かっています。リーダーは、同じことをしていたら波に飲み込まれてしまいます。時には自分の街を外から見て竿を入れ直さないと沈みかねません。